学年一位をとり続けた私の落とし穴

私は高校時代に学校の定期試験でほぼ学年1位とクラス1位をキープしてきました。

そんな私が、学年一位という立場になったときに思ったことや、思わぬ落とし穴があったことを書いていきたいと思います。

常に1位が当たり前になってしまう

私は今まで学年1位なんてとったことがありませんでした。

高校で1位になったときは嬉しくて、負けず嫌いな性格もあり、また1位をとりたいと思って日々勉強に励みました。

そうしたらなんとまた1位になることが出来てしまったんですね。

学年全体だけではなく、各科目でも必ず3位以内には入っていたので、嬉しかったのと少し自分でも驚いてしまう気持ちがありました。

また、友達との会話で「テスト何点だった?」や「順位何位だった?」なんて会話もあり、自分は自慢みたいに思われるのが嫌なのであまり言いたくありませんでした。

しかし聞かれる分には答えるということをしていました。

でもまぁ誰が1位だのという話はみんな気になるようですぐに広まるんですよね。

そうしたらテストがあるたびに、クラスメイトやあまり関わったことのない人にまで

総合点何点だった?何位だった?

 

どうせ次もまた1位でしょ?
また1位とってね!クラスで一番頭いい大学行って!

 

なんて言われるので、なんだか自分にすごく期待しているのかな?と思ってしまったのです。

そう、オリンピックの日本代表になった選手のように(笑)

しかしこれが落とし穴だったのです。

 

『テストがあるごとにみんなが自分の成績を聞いてくる。

しかも自分が1位をとるだろうと思っているし、1位じゃなかったら何て言われるのかなぁ。

また1位とらなきゃいけない…』

周りのみんなはただ単に学年一位は誰だろうって気になっただけだと思うんです。

 

でもそれを変に勘違いして自分は周りから期待されてるからそれに応えなきゃいけない。

なんてプレッシャーを感じていたんですね。

 

 

そうするとほかの実技科目のテストも気が抜けないし、全部をまんべんなく良い点をとらなくてはならない。

受験勉強も抑えつつテスト勉強をしたり。

テストを返されるときなんて心臓がバクバクして手汗が大量に出て、

『みんな自分の点数を気にしてるんだ。1位じゃなかったらどうしよう。』と超自意識過剰でした。

このプレッシャーと自意識過剰さによって、自分自身を苦しめていたのです。

験での立ち位置が分からなくなる

受験勉強が本格化する中で、私はテストの点は取れるけど模試の点数が取れないという状況に陥っていました。

それなのになぜか『まだ大丈夫』という変な余裕がありました。

それも自分が学年1位という存在だという考えから出たものでした。

私は人に成績を聞かれれば答えるが、自分からは聞かないタイプの人間なので、周りの人たちがどのくらいの成績なのか知りませんでした。

 

自分より模試の成績が上ですぐに部活を引退した人や、帰宅部のクラスメートがいても、

『自分はまだ部活やってるし、テスト勉強に今は時間をとられているから引退したら受験勉強に専念できるしいつか追いつくだろう』なんて考えてました。

 

それに、同じ偏差値の志望校を目指しているクラスメートが分からない問題に直面していて自分が分かっている状態だと変に優越感がありました。

逆に自分が分からない問題をクラスメートが分かっていると焦りも出てきました。

 

同じくらいの偏差値の大学を目指しているクラスメートがいれば、

『自分は学年1位をとるくらいだから成績の面ではリードしているだろう』なんて思ってました。

さっきも書いたように私はほかの人の成績は知らなかったのです。

あとから考えれば受験にテストの成績なんて関係ないのに。

 

何気ない言葉が刺さる

学年2位の友達

テストどうだった~?

 

う~ん、一応うめたけど合ってるかわかんない

そういって本当はできるんでしょ!次抜かすからね!

なんでこんなムスッとしているのか意味わからなかったし、嘘つきって言われてる感じがして悲しかったです。

 

あとは何か勉強のことについて聞かれて話すと「次元が違う」と言われたり、あなたと私は違うからという態度をされたり。

 

そんなこんなで毎日プレッシャーと優越感や不安を抱え込んでいました。

救いの手が差し伸べられる

一人は担任の先生です。

 

ある日、一人で抱え込むのが限界に達しそうだったので担任の先生に相談をしました。

しかも二者面談のついでで打ち明けようと思いました。

二者面談では必然的に学校のことや成績のことを聞かれるのでちょうどいいと思いました。

面談前でさえ涙があふれ出てきそうだったので泣き顔を見られるのは嫌だと思ったのでマスクをしていきました。

いよいよ相談を始めるのですがもうその時点で涙ちょろり。

先生も突然のことにだいぶ焦ってました。

でも落ち着いて話を聞いてくれて、

「みんな気になって聞いているだけだし、それをプレッシャーに感じる必要はないよ。もし誰かが(私)さんのことを悪く言う人がいたらすぐに報告してください。(以下省略)」こんな感じの内容だったと思います。

少し気が楽になりました。

それともう一人はオリラジのあっちゃん。

私は受験サプリをやっていて、その中でオリラジのあっちゃんが受験勉強や恋、将来、人間関係の悩みについてアドバイスする『参考書じゃなくオレに聞け!』というコーナーがあります。

 

以前受験サプリから「あっちゃんに悩みを相談してみよう!」なんてメールが来ていたので興味本位で「学年一位のことについて悩んでいる」といった内容を相談しました。

そうしたら、なんとあっちゃんが相談に答えているではないですか!

相談者の学年は一致したものの、ニックネームは適当につけたため本当に自分の相談したのが取り上げられたかわからなかったのですが、内容が自分が相談したことと、とても似ていました。

 

たとえ順位が1位じゃなくなったとしても、

名前が傷つくわけでも自分が損なわれるわけでもないですよ

この言葉にとても救われました。あっちゃんありがとう。

まとめ

だらだらと長くなってしまいましたが、私が陥った落とし穴は

①常に1位でなければいけないと思い込みプレッシャーを必要以上に感じていたこと。

 

②周囲の人たちをやたらライバル視して優越感に浸ったり、余裕かましたりしていたこと。
部活の引退が遅いのがわかってるなら遅い分ほかの人よりも本気で取り組まなければいけないし、余裕を感じている暇なんて無いと自覚していなかった。

 

③もっと気楽に構えておけばよかった(笑)

番外編

実際学年1位で辛いなって思うこともあったけど、いいこともたくさんありました。

授業料は免除だったので親に払ってもらっている学費の負担を小さくできたのと、卒業式に表彰されて賞品(なんか高そうな置時計)ももらえたりしました。

 

あとはなぜか一部の人(勉強を教えていた友達)から「神様」と呼ばれたこともありました。

「おい神様になにタメ口使ってんだよ!」なんていう人もいましたが、私は敬語使われるよりはタメ語のほうが良かったです(笑)

 

あと同級生の男子が「(私)さんって、勉強もできて、スポーツもできて、絵もうまくて——」って言ってくれたのは嬉しかったのです。

 

まあ人生で顔に関しては褒められたことがないんですけどね

 

おわり

3件のコメント

私も学年トップの成績で、いつも周りからの期待に応えられるように努力していますが、期待に応えないといけないプレッシャーがあってテストの時はいつもつらいです。同じような思いをなさった方がいらっしゃって少し安心しました。

こんにちは。
私も大学に入ってから、最近勉強を頑張っていて、一位をとりました。それを先生がみんなに言ってしまい、みんなからはすごいね、すごいねと言われるのですが、それと反面、過去問を私にだけくれなくなったり、質問しても、いや分かるでしょ、大丈夫でしょって言われたり、、、。最近は、1番仲良い子が1番意地悪で、私をライバル視して、具合悪いから過去問送れない。私昨日1日寝てたわなどといいながら、私は実は、その友達を図書館で見てしまったのですが。うそをたくさんつかれたり、本当に嫌です。でも、大学の成績が、将来の仕事の選択肢につながるので頑張りたいです。どうすれば、こういう意地悪なエネルギーを受け取らずに、勉強に集中できるでしょうか。

よるさん、コメントありがとうございます。
まず、勉強を頑張って一位という結果を出しているということが本当に素晴らしいですね。将来のために今頑張ること、そしてそれを継続して結果を出せる人ってかなり少ないです。社会に出た時に学生時代に真摯に勉強に向き合ってきた人とそうでない人の違いは仕事の取り組み方に現れるので、ぜひこのまま継続して欲しいなと思いました。
そして、意地悪なエネルギーを送られて勉強に集中できないということですね。私からの提案は、その意地悪なエネルギーを別のものに変換してみてはどうでしょうか。例えば「どうしてこんな意地悪するんだろう?」と考えて心理学を学んでみたり。相手の心理状態を分析して対策を立てたり。こうやって受け流そうとか、あえて直接こう言ってみようとか。学ぶことは武器になりますから、意地悪なエネルギーを何か別の自分の学びになるもの、武器になるものに変えていくのはどうでしょうか。
私から見た、そのお友達は上昇志向の強い方だと思います。良くも悪くも対抗心が強く、ライバルがいる方が燃える感じでしょうか。(違ってたらごめんなさい)一位という表面的な結果しか見ずに、そこに至るまでの頑張りや苦労が想像できないから批判的になったり、意地悪なんだと思います。余裕で一位をとっているように見えてしまっているのかなと。また彼女は彼女で成績に対する理想と現実とのギャップが苦しいのかなとも思います。
今後、意地悪なエネルギーの影響を受けそうな時には「私は将来のために今勉強を頑張るんだ」という自分自身の目標に立ち返って、するべきことをする、そして何か意地悪なエネルギーを別の自分のためになるようなエネルギーに変換していけば、勉強に集中できるのではないでしょうか。自分自身を律して、目標に向かい行動し続ければ、いずれ周りに意地悪なエネルギーを出す人はいなくなります。何か言われても気にならなくなります。前に進んでいるからです。長々と書いてしまいましたが、よるさんの参考になれば嬉しいです(^_^)

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